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まいてつ無印 ハチロクルート感想

※この感想はハチロクルート14(Hシーン1解放)までの感想です。

本当は完走してから書きたかったけど、まいてつ無印の500円セール終了の11/20までに一筆書いておきたかったので。

完走しました。

一部ネタバレ注意

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〇「まいてつ」とはどんなストーリーか。

主人公「右田双鉄(みぎた そうてつ)」が、機関車制御用アンドロイド「ハチロク」と出逢う物語。(上の画像の女の子がハチロク)

寂れてしまった故郷・御一夜(おひとよ)を再興するにあたって、自然が損なわれる恐れのある大企業の工場誘致を阻止するため、蒸気機関車8620を軸とした観光振興によって御一夜を盛り上げよう!というお話。

双鉄くんは過去に機関車事故によって両親と双子の妹を失っており、ハチロクもまた事故を起こした8620とともに眠りについていた。その2人がどのように過去を乗り越えていくのか、というのがハチロクルートのメインである(と思う)。

 

感想

双鉄くんとハチロクは、ともに過去に囚われている人物だ。双鉄くんは双子の妹を自分の責任で失い、ハチロクも半身ともいえる8620を自身の判断によりひどく傷つけ眠らせてしまった。

過去に囚われる二人はどうすれば終着駅に辿り着けるのか。そして一人では渡れない橋でも、あるいは二人ならば……。少しずつでも共に先に進もうとする二人の姿には大変心を打たれた。

 

そして、御一夜の人々が本当に暖かい。工場誘致賛成派/反対派の人に分かれてはいるが、それは両者とも真に御一夜の再興を願ってのことであり、双鉄くんとハチロクが観光振興という道を選ぶその道中にも、とてもたくさんの人々に力を注いでもらっている。ぜひとも実際にプレイし御一夜の人々の暖かさに触れてもらいたい。

 

佳境ともいえる、双鉄くんが家族を失った事故はまさに8620の事故であり、それをお互いが知るというシーンは序盤の方から身構えていた。実際は思っていたよりは衝撃は少なめに書かれていると感じたが、考えてみれば双鉄くんの養祖父が「機関車事故の被害者」と「事故を起こした機関車」を両方引き取っていればそれは必然といえるだろう。

むしろそこで明かされた「事故で亡くなったのは双鉄くんの家族3人のみで、他の乗客は生存した」という事実に頭をガツンと殴られた感覚がした。そこまでの記述で事故で生き残ったのは乗客全員から双鉄くんのみだと錯覚していたからだ。

 

他に印象深いのは議会のシーンだ。ハチロクの発言の際の双鉄くんの議長への返しはうまいと感じた。そして、御一夜の人々の暖かさで息を吹き返す8620は必ず九洲全土を繋ぎ、そこに生きる人々の暖かさを繋ぎ、そして未来へと受け渡していくだろうというハチロクの思いには自然と涙が零れていた。

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あとは改札デートのシーン。砂糖を吐いた。何イチャイチャしとんねん。もっとイチャイチャしろ。

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そして、ハチロクルートの恋愛描写において重要な要素ともいえる「双鉄くんは人であり、ハチロクはものである」という点。この点も個人的にはとても納得のいく形で描かれていたと感じた。

 

奇麗な感想はここまでにして、ここからは細々とした感想。

シーリング機能については「急に世界観がエ〇ゲになった!?」と思った。ここまでエ○ゲらしいイベントもなく話が進んでいたので、あまりこれが18禁だと意識せずに読んでいた。なのでかなり驚いた。

そんなこと言ったらどう見ても〇学生が川下りの船頭をしていたり機関助士をしていることもアレだが、都合の悪いことは全部「エ〇ゲだから」で済ませられるのがエ〇ゲなので気にしない。登場人物は全員18歳以上!

さらにもうひとつ感じたのは、このルートを完走してから他の2ヒロインのルートを読めるのかという点だ。というのも共通ルート時点での比率がややハチロクに傾いていると感じたからだ。

俺はここからハチロクを見捨てて他の女に……?(複数ヒロイン選択のシナリオゲーをやるのに向いてない)

その点を抜きにしても、話の終着点が「御一夜の再興」と「双鉄くんが過去を乗り越える」の2つである点はおそらく全ヒロイン共通だと思われるので、別の道を通りつつ同じ結末にどう辿り着くのかはとても興味がある。

 

終わりに

双鉄くんとハチロクの物語の結末はこの目でしっかり見届けた。強く感情を揺さぶられる、非常に素晴らしいものだと感じた。そして終わってしまったことへの喪失感がすごい。

残り2ヒロインのルート、ひいては続編のLast Run!!もおいおい読んでいけたらなと思う。

そしてもう一つ、いわゆる聖地巡礼も行ってみたい。時勢が許せば東京の青梅鉄道公園にあるというトップナンバー機8620はぜひ一目見たい。さらに、作中で重要な役割を持つ8620系蒸気機関車58623はなんと豊川市に現存しているらしいので、まずはこれを見に行きたいと考えている。

 

そんなこんなで、まいてつは機関車をほとんど知らない僕でもとても感動する作品なので、気になった方はぜひ購入してください。

DLsiteで通常9982円が驚異の500円!11/20まで!急げ!

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